愛知県内の「サークルK」による名古屋文化発信力がすごい!
しかし、プレスリリース(企業が対外的に発表する広報)を入手しても、「みそぐし かつ用のタレ」とサラリと書いてあるだけで、名古屋めしのナの字も表示していない。
当の小田原さんも「それほど名古屋の味ということを意識してアピールしていません」と、こともなげ。
サークルKの持ち味の一つに、親会社であるユニーが中心となって開発しているPV(プライベート・ブランド)、スタイルワンの商品を豊富にそろえている点がある。
また商品の仕入れにも、ユニーのチャンネルが生かされている。
いかにサークルKサンクスの展開が全国規模であろうと、商品の品ぞろえには自然と名古屋色がにじみ出ているのだ。
その証拠に、サークルKのお菓子コーナーには、唐揚げチップス“手羽先風味”なる商品まで存在している。
ことさら名古屋を強調しなくても、名古屋の味とセンスがさらりと根底に根付いているように見える。
「しるこサンド」というお菓子を例に取ろう。
製造元は松永製菓という愛知県の会社だ。
北海道産あずきがサンドされたビスケットで、ほんのりした甘さと塩加減が絶妙。
名古屋で昔から愛されてきた定番のお菓子だが、当然、全国ではまったく無名だった。