ポール神田の世界は英語でつながっている! (5) ネアンデルタール人からフェニキア人まで、人類は表現したい生き物である
ヒエログリフの時代、亀甲文字の時代のように、また、ロゼッタストーンの石碑に刻み込むような時代には文字数が少なく、表現が豊かな日本語のような表語文字は適していたのかもしれない。
しかし、文章量も紙もEvernoteにもクラウドにも自由に残せる時代だからこそ、文字数を気にせず、世界に通じるアルファベットの表音文字の方が、伝播力は確実にあがってきているのではないだろうか?■夢の音声入力、音声翻訳の時代はくるのか?英語であれば、音声入力や音声からアルファベット化は当たり前になりつつある。
Googleなどは、世界最大の言語コーパス(Corpus=コンピューターを利用してデータベース化された大規模な言語資料)を持っており、検索エンジンで入力される言語との関連性も含めて、英語の自然言語での解析が日々更新されている。YouTubeなどの動画はかなり精巧な翻訳キャプションが自動生成されるようになった。
近い将来、英語であればすべての口語を完全に理解するというのも夢の話ではなく現実味を帯びてきている。
しかし、YouTubeの日本語の自動翻訳は見事にパロディーのような英語に変換されている。
iPhoneのSiriも同様に英語であればiPhoneの機能内でできることをかなりの確率で判断してくれる(かなり発音はネイティブ並に要求されるが…)。