くらし情報『ポール神田の世界は英語でつながっている! (7) 米国でパトカーに追いかけられ手錠をかけられた話』

ポール神田の世界は英語でつながっている! (7) 米国でパトカーに追いかけられ手錠をかけられた話

それは「手錠」だった。

頭の中で「手錠」は英語でなんと言うんだ?という余裕があっただけが救いだった。

ちなみに手錠は、「handcuffs」だが、ボクの脳裏にその単語はまったくインプットされていなかった。

もう、頭の中はパニック映画だ。

いやアクション映画に近い……。
今まで、拳銃で頭を狙われたこともないし、手錠をはめられるなんて。

一人の警官はボクのクルマに、もう一人の運転するパトカーでボクは、サンブルーノあたりの警察署へと連行された……。

■今日からギャングの仲間入りなのか……慣れない外国の地で、投獄されるハメになるのかと思いながら、手錠をかけられたまま、待合所に行く。


なんだか、殺風景な場所だ。

「ターミネイター1」が乗り込んできそうな雰囲気の警察署だ。

そこの待合所には先客がいた……。

ギャングのような黒人たちがボクと同様に手錠をかけられていた。

4人いた彼らのヨコに座わらされると、彼らは「Yo!」 というあいさつをして白い歯を見せた。

彼らに仲間扱いにされるのはイヤだったが、怖かったので「Yo!」と答えた。

ボクもギャングの一員になった気がした。

今日からギャングの仲間入りなのかと思うと人生はどこでどうなるのかと不安に思えた。

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