くらし情報『岩本沙弓の”裏読み”世界診断 (22) 「円安・株高」は本当に”あの発言”が原因か!?--今こそ、冷静な経済分析を』

岩本沙弓の”裏読み”世界診断 (22) 「円安・株高」は本当に”あの発言”が原因か!?--今こそ、冷静な経済分析を

しかし、金利0%に張り付いている今の日本では金融政策、つまり金融緩和だけでできることには限界がある--金融政策の基本中の基本については、このコラムを読んで下さっている皆様は、既にご存じのことと思います。

第20回『日銀が金融緩和しても給料上がらず…”あり余る資金”どう民間に流すかが問題』第21回『日銀の「金融緩和」は海外に資金が流れるだけ? ”海外バブル→崩壊”再生産も』(※上記2回のコラムで金融緩和の限界について書きましたので、ぜひご一読下さい。

)いくら選挙用とは言え、現在のような環境下で「景気が悪いのは日銀の金融政策がまずいのだ」などという話を露骨に持ち出してくると、「我が党は金融政策に疎いです」と自ら公言しているように有権者に受け止められはしないかと、逆に心配してしまいます。

そういう意味では日銀への見解は各政党をふるいにかける際のネガティブ・インディケーター(逆指標)として見るのには有効でしょう。

ちなみに無制限量的緩和で円安という話から、為替市場もそれで動きだしたとされているようですが、大量の量的緩和を世界に先駆けて実施した2000年代、いくら資金供給をしても円安にならなかったのは国際金融市場の現場では周知の事実です。

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