豊島逸夫の「ゴールド」事始めガイド(1)--今後の金価格はどうなる?
このポイントをしっかり抑えていただきたいです。
金価格はどこまで上げるのか、これもよく聞かれる質問です。
株でも、不動産でも、そして金でも、いつまでも上がり続けるはずはない。
それはそのとおりだと思います。
そういう意味で、海外ではポーンと1900ドルまで上がった金価格ですが、今はいわゆる調整局面に入って、1500ドル台にまで下げ、現在1700ドル台で調整局面となっています。
そして「今後の金価格はどうなる?」という話でいけば、短期と長期の話に分かれると思うのです。
長期ということで、2013年、来年通しての見通しということになると、金の価格は下がるっというほうがおかしい。
なぜなら、米国は「QE無限大」ですから、これからしばらくはさらにお札をばらまき続けるでしょう。
日本もご存じのとおり、日銀が追加緩和をしている。
そして、どうも来年あたりはECB(欧州中央銀行)も追随しそうな状況なのです。
つまりそれぐらいギリシャとスペインの債務危機が深刻で、緊縮政策を余儀なくされている。
緊縮するってことは、要は景気が悪くなっているとうことです。
その結果、来年はどうやら、欧州経済がマイナス成長になる予測のようなのです。