熊本県にそびえる三大名城の熊本城で、江戸時代の武士のごちそうを満喫!
膳の左上のわんに入ったものがそれ。
熊本に今も伝わる「朝鮮飴」だ。
当時としてはぜいたくな白砂糖と上白もち米を使い、あめというよりやわらかな餅菓子といった感じで、とてもおいしい。
そして、わんの右下の小さな甘納豆のようなものは、細川家の菩提(ぼだい)寺に伝わる塩辛納豆「妙解寺納豆(みょうかいじなっとう)」と、熊本伝統の納豆の塩漬けを干したもの「干こる豆」。
スイーツではないが、当時の日常食が垣間見える思いがした。
以上が本丸御膳の数々。
当時はぜいたく品であった肉や魚、卵がふんだんに使われ、栄養豊富なメニューになっていることが印象的だった。
殿様を前にこのような料理を振る舞われた武士たちは、細川家の威光を感じたに違いない。
現代のわれわれもなんだか背筋がシャンと伸び、改まる気がした。● Information 本丸御膳 提供場所:熊本城本丸御殿大御台所 熊本市中央区本丸1-1 【拡大画像を含む完全版はこちら】