こどもちゃれんじのキャラクター「しまじろう」が誕生した理由とは?
と、サンドラ・カルバート氏(アメリカ・ジョージタウン大学心理学科教授)が「乳幼児の発達を支援するキャラクターの役割」をテーマに講演し、子どもとってのキャラクターという存在の役割や、それを子育ての際どのように役立てていけば良いかについて語った。
まず内田氏は、触れ合いや会話など親子のやり取りを重視した「共有型子育て」が重要であると定義し、「子どもは楽しい気分でないと学ぶことができない」と話す。その際に必要とされるのは”ほめる・はげます・(視野を)ひろげる”という「3つのH」であり、こうしたことを心がけ実践することで、子どもはストレスなく学習した内容を吸収していくという。
また内田氏は、25年前にこどもちゃれんじの開発に携わり始めた際に定めた基本方針は「50の文字を覚えるより100の”なんだろう?”を育てたい」であったと語る。
「お勉強をさせるのではなく、おうちのかたとの楽しいやり取りの中で、乳幼児期の子どもは自分自身を広げていきます。自分から本当にやろうとしないと力にはなりません。一旦関心をもてばあっという間に習得できるものです。大切なのは、文字が書けるかどうかではなく、文字で表現したくなるような内面の育ちなのです。