こどもちゃれんじのキャラクター「しまじろう」が誕生した理由とは?
私は、自分で考える力と”創造的な想像力”を育てることが、乳幼児期の子どもの発達課題である、と確信しました」(内田氏)
さらに、子どもと親が楽しい会話をするには「パペット」が有効であり、幼児と対等なもう一人の第三者の存在が親子の会話に有効だとも。そして、こうした背景から「ときには悪い子、ときにはロールモデル、そして何よりも大好きな友達として、いつも子どもの生活のそばにいる存在としてのしまじろうが誕生したというわけです」と、しまじろう誕生のきっかけについて語った。
次に講演したカルバート氏がテーマに掲げたのは「子どものメディアとキャラクター」。子どもはキャラクターとの間に疑似社会的関係を築くとした上で、「疑似社会的関係を育てるためにはキャラクターを一人の人格として扱うことが重要」と話し、内田氏と同様、子どもの教育にはキャラクターの存在が重要だと説いた。
「親がキャラクターを実生活の中にも存在しているように環境設定することで、キャラクターが幼児のお気に入りとなり、世話をしたり、時には先生となったりとより意味を持つ存在になる」(カルバート氏)
しかし、子どもとキャラクターとの間にできる疑似社会的関係性は、対象を何度も目にし、接することがないと構築されないとのこと。