プライベートと仕事は別!? いえいえ、”幸せな結婚”と”仕事の成果”は表裏一体
2001年にも最多奪三振と最優秀防御率のタイトルを獲得したが、それでも退寮しなかった。ちなみに、当時の野口氏の年俸は推定1億4千万円だ。
結局、野口氏は03年のシーズン終了後、球団の勧告により、11年目でようやく退寮することになった。若手寮にエース格のベテランがいるのはおかしい、という当然の判断だ。
これにより、野口氏は独り暮らしを余儀なくされた。当時の彼はまだ独身だったのだ。
すると、不思議なもので成績が一気に下降。その後、巨人、独立リーグと移籍したものの鳴かず飛ばずに終わり、11年限りで引退を発表した。
一般的に野口氏が不振に陥った原因は左肘の故障だとされているが、それに加えて不慣れな独り暮らしも関係しているのではないか、と勝手ながら思ってしまう。少なくとも、退寮によって自己管理が難しくなったことは間違いないだろう。早く結婚していたら、それも変わっていたのではないか。
これはプロ野球界だけに限らず、一般社会にも当てはまることかもしれない。仕事で大きな結果を残し、さらに維持していこうと思ったら、なるべく早く結婚して、その伴侶との関係を良好に保つことで、生活環境を整えることも重要だ。