くらし情報『【コブスくんの使えそうな仕事術】きっと誰かに話したくなる、映画字幕の知られざる秘密とは?』

2009年12月10日 01:00

【コブスくんの使えそうな仕事術】きっと誰かに話したくなる、映画字幕の知られざる秘密とは?

一度に表示できるのは横が一行13文字程で、縦だともう少し短いですね。改行の位置にも気を使わないといけません」

--ルールがあって大変ですね。

「台詞一つひとつを訳すことは簡単ですが、雰囲気をつかみつつ、それを日本語の簡潔な台詞に直していくことがむずかしいんですよね。例えば、英語独特の言い回しで『cool as a cucumber』というものがあるんですが、これは『キュウリのように冷たい = 非常に冷静な』の意。日本語でそんな言い方しませんよね。でもそれをどうやって訳すかというところが、翻訳の面白さでもあるんですよね」

--ちなみに吹替版の日本語を作るときは?

「原音を聞いて、俳優がブレス(息継ぎ)している位置に合わせて台本に線を入れていく。その後、自分で口に出して読みながら、ブレスからブレスまでに合うように日本語の長さを調整していく。例えば、ハリウッド俳優のマット・デイモンは言葉につっかかりながら話すクセがあるのですが、これをどう日本語に合わせていくかなども考える。
吹替版は字幕よりもさらに細かいニュアンスまで出さないといけないんですよ」
--どのくらい時間がかかるんですか?

「一本の映画に対して、納期は大体10日から2週間ほど。

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