【コブスくんの使えそうな仕事術】専門医に聞く。ラーメンを食べると鼻水が出るのはなぜ?
くしゃみやせきも同様に、ウイルスを追い出そうと体が戦っているのです。これらは、ウイルスから体を守る、あるいは花粉を排除しようとする生体の防御反応です。
――風邪と、鼻炎のときでは、鼻の状態は違うのでしょうか。
遠山先生診察では、患者さんの鼻の穴を器具で少し広げて見ることになります。風邪や感染症の場合は、鼻の粘膜に発赤(ほっせき)があります。炎症を起こしている状態ですから、温めすぎたり鼻をかみすぎたりと強い刺激を与えるのはよくありません。
アレルギー性鼻炎の場合は、粘膜が蒼白(そうはく)で、真っ白になっている場合もあります。血行が悪くなっているため、体温と同じくらいの温かい蒸気を吸入してみたり、蒸しタオルで鼻をおおって、ゆっくり呼吸しながら鼻を温めてあげると、鼻づまりや鼻水が改善されることもあります。
――では、風邪をひいたときに鼻がつまるのはどうしてですか。
遠山先生一つは、粘膜が炎症を起こして腫れ、空気の通り道を狭めてしまうから。もう一つは、血管や鼻水の腺からしみだした分泌液が鼻の奥にたまってつまってしまうからです。
鼻がつまると、鼻の中の粘膜は炎症をおこしてうっ血しています。