【コブスくんのドキドキ企業訪問】エンターテインメントの現場! 映像翻訳の裏側に潜入
■市場が拡大し、需要も増え続けている「映像翻訳」。
講座終了後、講師の峯間先生にお話をお伺いしました。
――吹替翻訳原稿をつくるのに、どれくらいの時間がかかりますか?
「1週間くらいでしょうか。30分ドラマでも60分ドラマでも納期はだいたい1週間くらいです。シリーズ作品の場合、キャラクターを掴むまでが一番時間がかかりますね」
――吹替翻訳原稿はどうやって作るのですか?
「まずは映像を見て、スクリプトを読んで、どんなシーンなのか、何を伝えるべきなのかを理解してから言葉を考えます。セリフは視聴者が耳で聞いて意味が取りやすいように、聞き取りづらい言葉や同音異義語は避けて、なるべくわかりやすくしますね。一行セリフを作ったら声に出してみて、長さを調整します」
――翻訳セリフをつくる上でポイントになることは?
「いきいきしたしゃべり言葉にすることですね。ビジネス文書や小説とは違って、完全な話し言葉にしなくてはいけません。
英語自体はそれほど難しくなくても、ブレスや長さ、キャラクターを考慮してセリフを考えるのは難しい。でも、それがやりがいでもあります」
――英語力に加えて、センスも必要っていうことですね。