もちろんそんなウマくいく人は多くありません。
放送作家はあくまで裏方家業です。
撮影の現場に行くかというと、これがまたそんなこともないのです。なぜかというと、作家は現場に行ってもあんまりやることがない。
作家になりたてのころは物珍しさもあって現場に行ったりしますが、みんなそのうち行かなくなります(笑)。現場に居場所がないので。もちろんPに呼ばれて行くときもありますが、そんなことはごくまれです。
つまり放送作家の仕事というのは、あくまで台本書き、これが基本なのです。
芸能人のサインもらえますか? というのはよくある質問ですが、局はあくまで職場なので、恥ずかしくてそんなこと絶対にできません。
もし、知り合いに放送作家がいても、「○○さんのサインもらってきて」などとは絶対に頼まないでください。みんなイヤな顔をすると思います。
芸能人とつきあえるんじゃないか、などと思う人がいるかもしれませんが、これも基本的に間違った考えです。
芸能人から見れば、作家はあくまでも裏方、スタッフです。恋愛対象のレンジからはハズれています。作家から見れば、タレントさんは各事務所の商品さまです。つき合うとかつき合わない以前の、モラルの問題です。