ここに裁判長が座るわけですね。弁護士さんと検察官はすでに着席していました。警察官に付き添われた被告人が入廷して弁護士の隣に座りますが、手錠がしっかりかかっていました。目の前で見るリアルさにドキドキします。
ところが裁判長が来ません。
書記の人が内線電話をかけています。「そろいましたので」。内線電話があるのにもビックリしました。
3分遅れで裁判長入廷。この時、「起立!」と声がかかるので法廷内の全員は起立しなければなりません。マナーだそうです。
始まりました。見ているうちにあらましが判明です。1審の結果に不満な被告が控訴を行った、と。で、その控訴の理由というのが、弁護士によれば「被告は十分反省しているし、覚せい剤を止める決意は固い」。なので1審よりも「軽い量刑にしてほしい」ということです。
しかし、この被告人はどうも何度も覚せい剤使用で捕まっているようなのです。またそのせいで1審の判決が「2年8カ月の懲役」。止める止めるとその都度言ってるのに止めないで捕まった結果なのです。この控訴は難しいのでは?と素人考えですが、思いました。
今回の決意の固さの理由を被告が説明します。
「娘が結婚して子供ができる。