【コブスくんのモテ男道!】歯科医が教える。歯ぎしりのクセ、何がどう悪い?
関節症です。この症状を訴えて来院される人はとても増えています」(江上先生)
食いしばりの原因について、江上先生は、
「『歯を食いしばってがんばる』とか『奥歯をかみしめる』という言葉があるように、食いしばりやかみしめは、奥歯からあご、首にかけて極度に力が入っている状態で、緊張やストレス、それに、幼いころからの癖と考えられます。
通常は、上下の歯が接触する時間は、食事を含めても1日のうちに15~20分程度です。それ以外の時間は、上下の歯には数ミリ程度のすき間ができているんです。これを『安静位空隙(あんせいいくうげき)』と呼びますが、歯ぎしり、食いしばり、かみしめに思いあたるときは、日ごろから自分で、このすき間ができているかどうかを意識してください」
と、まずは「歯のすき間」について自覚することを勧めます。
予防する方法について江上先生は、次のようにアドバイスをします。
「歯科医での治療は、『ファセットと呼ばれる歯の摩耗部分を削る、軽く研磨して症状を緩和する』、『治療した歯の詰め物を調整してかみあわせを改善する』、『ナイトガードというマウスピースを装着して歯の周囲にかかる力を軽減する』、『筋肉マッサージの指導』などです。