いまや、ペットブームはすっかり定着。犬や猫を飼う人が増えたことで、やっかいな症状も増えているようです。
ペットは大事な家族!と、人間と同じような扱いをする飼い主もいるようですが、中には危険な行為もあるんです。
詳しい話を、私のクリニック目白の平田雅子院長に詳しく聞きました。
犬や猫に、口移しで食べ物を与えたり、過剰なスキンシップには要注意です。
犬や猫の口腔(こうくう)内・つめなどには「パスツレラ・マルトシーダ」という細菌が存在します。驚くことに、この細菌は、犬に75%、猫には95%の割合で存在しているといわれています。
ですから、犬や猫に口移しで食べ物を与えたり、口を舐(な)められたりするのは、危ない行為。
パスツレラ・マルトシーダ菌が人間の口腔(こうくう)内に入り、そこから菌が感染する可能性があります。
この菌に感染すると、局所の発赤・腫れ・痛みを起こし、重症の場合はけんしょう炎や骨髄炎になることも。
さらには、気管支炎・胸膜炎・肺炎などを引き起こす場合もあるんです。
パスツレラ・マルトシーダ菌は、もちろん口腔(こうくう)内からだけではなく、犬や猫にかまれたり、ひっかかれたりした場合にも、その傷口から感染することがあります。