扱いなので健康面でも心配はない。ゴミも減らせて一石二鳥な着火剤だ。
ちなみに練炭の燃焼温度は200~300℃、黒炭なら900℃にも達する。ステーキ肉の内部温度はレアなら55~65℃、ウェルダンでも70~80℃ほどでしかないのでムダに高温とも言えよう。消火する際も水をかけるのは厳禁。大量の水蒸気が発生しヤケドの恐れがあるからだ。土に埋めてしまうという話も耳にするが、炭は分解されにくく土質をアルカリ性に偏らせるのでNG。
水を張ったバケツに炭を少しずつ入れるか、ふた付きの缶に移して窒息させるなどして、完全に消火をしてから処分しよう。
後者なら次回も使えるので財布にもやさしい方法である。
■薫製を作る
料理のなかでも敷居が高く思われがちだが、意外と簡単なのが薫製。香り・風味・保存性に優れた料理法だ。家庭でも可能ではあるが、大量の煙が発生するため、川原やキャンプ場なら心おきなく楽しめる。専用の容器を用意しなくても、切り込みをいれた段ボール箱とスモークウッドがあれば十分だ。煙の温度とくん煙する時間によって呼び名が異なり10~30℃程度の低温で数週間いぶしたものを冷燻、30~60℃で数時間から1日程度を温燻、80℃以上で数時間のものを熱燻と呼ぶ。