のメソッドが好きな人というのは?
河野さん何て言えばいいですかね、自分で現像する暗室作業とかね、そういうのが好きな人です。このタイプは少ないですが、ちなみに私も暗室を持っていますよ(笑)。
――銀塩カメラのハードウェアを好きな人はコレクターなんでしょうか?
河野さんうーん、今となっては骨董(こっとう)趣味とかに近いかもしれませんね(笑)。昔のカメラのボディーとか、レンズなどを集めている人は多いですよ。
――どんなカメラが人気があるのでしょうか?
河野さん日本人が一番好きなのはやっぱりライカでしょうね。ライカはドイツのカメラメーカーです。カメラの黎明(れいめい)期からずっと精緻(せいち)な製品を作り続けたブランドです。カメラのような光学製品は、戦前からドイツと日本がツートップ。
現在は日本がナンバーワンですが、日本のメーカーには「ライカの製品をいつか追い越そう」と頑張ってきた歴史があるわけです。なので、日本人にはライカ製品へのあこがれが強い。それがコレクター心を刺激するんですね。現在ライカというと、コレクター向けにシリアル番号付きの新製品を「世界で何台」とか限定で出す、みたいなメーカーになってますが。