2012年11月13日 14:20
【コブスくんの使えそうな仕事術】タクシー運転手に聞く、会話の「間」をもたせる方法
それとお客さんの答えには、必ず何かしらのリアクションをとっています」
――これは一般の社交の場でも同じですね。
「そうですね。結局、『話を聞く姿勢』を相手に示すことが、会話をもたせる一番の秘訣(ひけつ)だと思います。逆に話し手が一生懸命話を振っても、相手が『はぁ』とか、つれない態度をとったら、話を続けようとするモチベーションもなくなっちゃいますからね」
――でも、中には話しかけられたくない人もいますよね。
「長くやっていると、バックミラー越しに顔を見て『このお客さんは、話しかけないほうがよさそうだ』というのがわかってきます。そういう場合は、静かに車を走らせます。それも接客のひとつですからね」
■会話の「間」を恐れるな!
――ちなみに会話が途切れて「間」が生じることがあると思いますが、そんなときはどう対処していますか?
「これが答えとして適切かどうかはわかりませんが、私はできるだけ『間』を気にしないようにしています。タクシーの車内だったら、会話が途切れたらそのままにしておき、信号や踏切待ちなどのタイミングで違う話題を振ったりします。
『間』を必要以上に気にすると、それを恐れて会話がしどろもどろになり、余計に『間』が生じやすくなりますからね。