2012年11月19日 11:20
【エンタメCOBS】初音ミクさん家の社長にお話を伺いました
2007年の『初音ミク』では声優の藤田咲さんの声になっています。このミュージシャンから声優さんへの移行にはどんな意図があったのでしょうか。
伊藤社長シンガー以外の声の職業の人で、とは思っていました。声優さんには注目していたんですが、当時の弊社には、声優さん、アニメに詳しい人間がいなかったんですよ。『声優年鑑』を買ってきたものの置いてあるばかりした。ところが2006年に弊社の面接を受けたコが詳しかったんです。で、そのコを採用して、誰がいいかを聞いてですね(笑)。社内で十分に討議して選びました。
■ビジネスに関しては走りながら考える
――ボーカロイドのビジネス的な面をどうお考えでしょうか?
伊藤社長普通にキャラクタービジネスになってしまうのは、あまり面白くないと思っています。
――と言いますと?
伊藤社長単に消費されるだけのビジネスにはあまり興味が湧かなくって。また普通の音楽ビジネスをやっても仕方ないと思っています。そもそもボーカロイドを作った時も、「こういうものがあると面白いだろうな」とか「こういうものがあるとクリエイター」は楽しいだろうなとか思っていました。
――ビジネスプランありきで始まったわけではないのですね。