くらし情報『【エンタメCOBS】もしも科学シリーズ(23):もしもカミナリに打たれたら』

2012年12月9日 12:50

【エンタメCOBS】もしも科学シリーズ(23):もしもカミナリに打たれたら

【エンタメCOBS】もしも科学シリーズ(23):もしもカミナリに打たれたら
猛暑が続いたこの夏、西日本では平年の2倍の雷が観測された。空気を引き裂くようなごう音と閃光(せんこう)を見るたびに、自然の偉大さと脅威を感じる。
もしもカミナリに打たれたらどうなるか?高確率で死に至るのはご存じのとおりだが、やけど、壊死(えし)、内臓破裂で凄惨な死を遂げる。直撃を免れても、近くにいるだけで分岐雷と爆風で深刻なダメージを負うことになる。

■10兆ワットの電池

雷は上昇気流によって生じた雲から発生する。雲は、雲粒(うんりゅう)とよばれる直径0.02mmほどの水滴や氷(氷晶)が主成分で、直径2mm以上の雨やあられも混在している。暖気と冷気が入りまじる内部では、雲粒と雨/あられがぶつかり合い、摩擦で電気エネルギーが発生する。

雲粒はプラスに、雨/あられはマイナスに、逆のエネルギーを帯びる。

雲粒と雨/あられにはクーロン力が働き、磁石のN/S極のように引かれあうので、放っておけば電気エネルギーを打ち消しあいゼロになる。自演乙。しかし、軽い雲粒は上昇気流に乗って上方に、重い雨/あられは雲底(うんてい)へと分離する。

両極に分かれた雲は、巨大な電池へと生まれ変わるのだ。

電気エネルギーを蓄えた雷雲は、その矛先を地表へと向ける。

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