くらし情報『【エンタメCOBS】海洋資源探査の話』

2012年12月23日 15:40

【エンタメCOBS】海洋資源探査の話

ちなみに、深海底鉱物資源というのは、大きく3つに分けられます。「海底熱水鉱床」「マンガン団塊」「コバルト・リッチ・クラスト」です。

――「海底熱水鉱床」「コバルト・リッチ・クラスト」は、それぞれどのようなものですか?

大岡課長海底熱水鉱床は、海底から熱水が噴き出す場所に金属成分が沈殿してできます。これは火山活動の活発なところで見られるものですね。日本の周辺では水深が700-2,000mくらいの海底です。銅、鉛、亜鉛などのベースメタルと呼ばれる金属や金、銀なども含んでいます。

コバルト・リッチ・クラストは水深800-2,400mくらいの所にあります。マンガン団塊に似て、鉄、マンガンの酸化物ですが、海山の斜面や頂き部分を、厚さ数mm-数10cmで、まるでアスファルトのように覆っています。
マンガン団塊よりもコバルトの品位が約3倍で、白金を含むのが特徴です。――なるほど。高品位かどうかも問題なのですね。当初、マンガン団塊の調査が先行して開始されたということは、マンガン団塊が最も有望だったのでしょうか?

大岡課長そうですね。ほかの海底資源が当時まだあまり知られていなかったことや、水深4,000-6,000mの深海にあるものの海底の表面に転がっていますので採掘しやすいと目されたこともその要因ですね。

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