【エンタメCOBS】もう時代遅れ!? 暴走族が減少したワケ
1981(昭和56)年ごろは、いわゆる右翼系スタイルの暴走族が不良にとってカッコいい存在だったんです。しかし、1989(平成元)年ごろになると、東京の都市部を中心に『チーマー』という不良グループが出現しました。
映画の『ウォリアーズ』に刺激された若者が、ちょっとファッショナブルな『チーマースタイル』に憧れて、既存の暴走族スタイルがダサく感じるようになり、暴走族を離れる若者が増加したんですね」
――えっ!?暴走族にも流行があるんですか?変遷と言うと、ほかにもあるんでしょうか?
「首都高速を舞台にした『首都高バトル』というゲームや、『湾岸ミッドナイト』というアニメの影響があり、2001(平成13)年ごろには『違法競争型』と呼ばれる暴走族『ルーレット族』が東京の首都高を中心に現れました。
スタートダッシュを競う『ゼロヨン族』、ドリフトを競い合う『ドリフト族』、大阪方面では『環状族』など。
いずれも以前のような『共同危険型暴走族』ではなく、俗に『走り屋』と呼ばれるドライビングテクニックを競い合うグループです」
――でも、その競争型暴走族も今はあまりみかけませんね。
「暴走族がはやり出すきっかけは、いずれもファッション性です。