【エンタメCOBS】雪山で遭難したら?国立登山研修所に聞いてみた!
ここでリュックサックに腰かけてツエルトを上からかぶり、風が入ってこないようにすそをたくし込みます。
――とにかく風が直接当たるのを防ぐのですね。
ツエルトに加えて、ロウソクや登山用コンロを常に持参して、ツエルトの中で使用すれば、暖かな空間を作り出すことができます。また、日帰りの登山であっても、着替え(手袋や靴下も含めて)・防寒具・非常食・ヘッドランプを携行するようにしましょう。
これは雪山に登山する者の最低限の心得です。
■遭難の原因は準備不足と認識不足
――日本では毎年どれくらいの人が遭難しているのでしょうか?
警察庁の発表では、2010年で2,396人(死者・行方不明者294人)、2011年は2,204人(死者・行方不明者275人)となっています。
――毎年多くの人が遭難しているのですね。遭難の原因はどんな理由が多いのでしょうか?
道迷い・転滑落・雪崩などが主な遭難の原因です。
しかし、これらは事前の準備で防ぐことが可能です。言い換えれば、事前の準備不足や認識不足がすべての遭難の原因といえるでしょう。
――準備不足や認識不足ですか……。
そうですね。登山をする者、自然界に分け入る者はすべて自然を学び、危険を理解して、安全に人間界に戻る義務があると考えています。