【エンタメCOBS】雪山で遭難したら?国立登山研修所に聞いてみた!
――上級者向けのコースに進んでしまったのですか。
また、天気予報が晴れの予想であっても、山では強い季節風や寒気の影響で山だけが雲に覆われ、強風・雪・濃い霧となることも多々あります。少しでも天候が安定しないときや、降雨・降雪・寒気の流入が登山をするすぐ次の日に予想されるときは、予想以上に早く天候が悪化する可能性があるので登山は中止にするべきです。
――わずかでも天候に不安があれば避けた方がいいのですね。
そうですね。きれいな雪山も晴天があればこその美しさです。
――その方が気分もいいでしょうね。遭難しないために所持しておいた方がいいという道具はありますか?
読図能力があり、夏の山などで使用法に習熟していることが前提ですが、GPSは自分の現在位置を把握するのに有効です。
雪山では、天候が急変して降雪や濃霧となることが多く、遠くに見える山や尾根、谷の様子を地図で読み取ることが困難になります。
そうなると、現在位置を割り出すことができず、夏の山で培った読図能力を十分に活用できないことがあります。
――なるほど。そういった場合に、GPSが有効になるのですね。
■雪山ではとにかく冷静に
――もし、雪山で遭難してしまった場合は、どうすればいいのでしょうか?最初にやるべきことなどを教えてください。