【エンタメCOBS】雪山で遭難したら?国立登山研修所に聞いてみた!
遭難してしまった場合は、
・その場を動かない。
・状況を冷静に分析する。
・リーダーを中心にして、無事に帰る方法や対処法をメンバー全員で確認する
といったことが大事です。単独行の場合、独り善がりな判断を下して、事態を深刻化させる可能性が多くあります。この点からも単独登山は避けるべきです。
連絡を取ることが可能な場合は、警察・消防に連絡を取り、状況を正確に伝え(このためにもメンバー全員で状況分析・対処法を話し合う必要がある)諸機関の指示に従う。連絡が取れない場合は、その場所を動かず、付近に安全に待機できる場所を見つけて避難・待機する、などが重要です。
――雪山で遭難してしまった際に役立つ道具、またその使い方などを教えてください。
雪山で身動きが取れなくなった場合、一番の危機となるのは風と寒さです。これらを防ぐために、「ツエルト」(ツェルト)と呼ばれる簡易テントを雪山では必ず携行すべきです。樹木帯であれば、木の枝などを利用して簡易テントを設営し、そこに避難することで体力の消耗を防ぐことができます。
――テントが設営できない場所だった場合はどうすればいいですか?
その場合は、なるべく風を避けることができる場所、例えば岩陰や樹木の根元には空洞があり、ここを利用すれば比較的安易に安全な空間を手に入れることができます。