を無効にする。」「自分のまなざしがつい揺さぶられるときがあると思う。そういうときに許される唯一のふるまいは、良いだの悪いだのジャッジせず、ただそれに曝されることではないだろうか。積極的に黙ることだと思った。」と結んだ。
既存のコードをポップに転覆し、かつてのコードに依拠しているまなざしたちを揺るがす。マチズモ(男らしさ)に拘泥するのをやめてブランドイメージを再構築する。そんなDIESELは、まさにオルタナティブだと思う。
気付かぬうちに存在している規範や、それ基づいた制度。それらに基づいて無意識的にしているふるまいや装い。
それらは不変ではないはず。なのに、「今こうなっているからこれからもこうなっていくんだよ」という居直りによって再生産されていく。「伝統だから伝統にしていくんだよ」という同語反復で伝統になっていく。
多くの問題は「結果の根拠化」に帰着するだろう。ジェンダー二元論の再生産や、性役割や美の規範の再生産。これは端的には、「女は(男は)そういうもん」として他人や自分の性、ひいては生を規定することによるのだろう。あくまでジェンダー(社会文化的な営為としての性/社会文化的な営為の結果としての性)