美しいランジェリーと出会って、わたしは自由になった
それまで、下着は黒ばかり選んでいて、白やピンクなどの装飾のあるものはなんだか恥ずかしくて着ていなかった。しかし、その白いランジェリーをテレビで目にして、ほしくてたまらなくなった。
ただ、大学生だった私には、百貨店のランジェリー売場に入っていけるような金銭的・精神的余裕はなく、テレビドラマと同じような、心揺れるランジェリーを探し出すことはできなかった。
それが、単なる下着ではなく、ランジェリーを意識するようになった大きなきっかけだ。
■選択を迫られ続ける女の人生。気づいたとき、悲しい体になっていた
女性の一生はめまぐるしい。気づいたら次のステージに立っている、そんな感じ。
私はというと、学生の頃は夢に向かって努力し、勉強三昧の日々。
働き始めると、結果を出すことが楽しくて仕方なかったけれど、20代後半を迎えたとき、結婚するかしないかの選択を迫られた。
幸せな結婚ができたと喜んでいるとすぐに、子どもを産むか産まないかの選択を迫られる。ほしかった子どもにも恵まれ、仕事を一時的に休み、子育てに専念。
子どもが2歳を迎えた頃ようやく余裕が生まれ、仕事ができるようになったある日、ふと鏡で見た、自分の裸体……衝撃しかなかった。