12歳のピュアで可愛い恋にほっこり! 『はじまりの*ボーイミーツガール』- 古川ケイの「映画は、微笑む。」#31
だが、カンニングがバレてしまったヴィクトールは、先生にこっぴどく叱られてしまう。
マリーからお詫びに「勉強を手伝う」と提案されたヴィクトールは、彼女の自宅に通うように。いつも一緒に過ごすうちに、ふたりの心の距離は日に日に縮まっていくのだった。
ヴィクトールの悩みは、彼の母の死を認められず「母さんは出て行った」と言い張っている父のこと。友人には話せないような悩みも、マリーには話すことができるのだった。
マリーもまた、自宅でヴィクトールにチェロの演奏を聞かせ、国立音楽院へ行ってプロのチェリストになることが夢だと彼に教える。だが、彼女にはもうひとつ、誰にも言えない秘密があった……。
春休みに入り、湖の秘密基地へマリーをデートに誘ったヴィクトールは、桟橋の途中で動けなくなったマリーにしがみつかれ、一緒に湖に落ちてしまう。必死に岸へとたどり着いたとき、ヴィクトールはマリーから”ある秘密”を打ち明けられる。
隠し事をされていたことに一度は怒りをあらわにするヴィクトールだったが、マリーと彼女の夢の実現のために、ある一大決心をして――。
◼︎ヴィクトールとマリー。主演ふたりのカップルが可愛い
本作の魅力は、なんと言っても主人公ヴィクトールとマリーを演じた子役の可愛さです!
ヴィクトール役のジャン=スタン・デュ・パックは、俳優の父親を持ち、フランスの演技学校で3年間お芝居を学んだ実力派。