彼がもっと素敵に見える。女性が押さえておきたい男性用シャツとネクタイの常識
■シャツの起源は「下着」だった!?
白にサックスブルー、ピンク、ネイビーにグレーまで、街中ではいろいろな色のシャツを着た男性を見かけますね。
それはビジネススタイルのカジュアル化と共に、シャツがファッションとしてのおしゃれアイテムのひとつになったからでしょう。
夏場ともなれば、ほとんどの男性がジャケットを身につけず、ノーネクタイのシャツ姿でビジネス街を闊歩しています。この光景、私にはちょっと異様なものに見えています。
あまり知られていませんが、その昔、紳士服の本場の英国や欧州においてドレスシャツ(スーツ・ジャケットにネクタイを着用する際のシャツのこと)は「下着」として素肌の上に着るものでした。
アンダーウェアのパンツを履く習慣がなかった当時、ドレスシャツは今よりも着丈が長く、シャツの先端に付いたボタンで男性の大事な部分を固定していたのだそうです。
今でも仕立ての良い本格的なドレスシャツの裾先にボタンが付いていることがありますが、これは今日まで受け継がれた当時の名残りなのです。
下着であるがゆえに、なるべくシャツが人目に触れないように、昔の人々は細心の注意を払っていました。