くらし情報『偏見は、ある。『隣の家族は青く見える』はそんな偏見を乗り越えるためのドラマ』

2018年2月23日 10:30

偏見は、ある。『隣の家族は青く見える』はそんな偏見を乗り越えるためのドラマ

偏見をなくすためのドラマではない。偏見は間違いなく、ある。

渉と朔のゲイカップルへの偏見だけではない。第4話で奈々は実母から「子どもは自然に任せるのが良いに決まっている」という不妊治療に関する偏見を持たれている。また、深雪はさまざまな偏見を周囲にふりまいている。

偏見を乗り越えるヒントは、主要登場人物3人の態度にある。

まず、奈々の優しさと前向きさ。奈々は誰にでも優しい。
自然に妊娠した大器の妹・琴音(伊藤沙莉)のことを素直に祝福できないと涙を流したこともあったが、夫婦でいたわりあうことで前を向くことができた。

次に、大器の素直さ。先にも触れたように、けっして不妊治療に対して乗り気ではなかったが、妻の姿を見て自分も知識を吸収して前のめりになっていく。また、それまでの自分の認識が誤っているとわかれば、素直に認めて頭を下げる。

そして、朔の多様性を認める姿勢だ。第2話では、ちひろと深雪がそれぞれの考え方をぶつけ合って争う様子を見て、彼はそれを面白がっていた。さまざまな価値観を隠して穏便に生きるのではなく、ぶつかり合ったほうが新しい何かが生まれる可能性があると感じているのだ。

第4話では心無い張り紙に対して、朔は児童文学「泣いた赤鬼」

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