自分の「嫌だ」を大事にする。「LEBECCA boutique」赤澤えるが考える自分らしい装い
今は赤が好きですけど、当時はピンクが大好きで、コートも中のシャツもスカートも靴下もピンクでした(笑)。
「好きな服を着られて楽しい」くらいだったんですけど、そのころから色で統一するのが好きだったりとか、全部同じブランドで揃えたいという気持ちが強かったりして。今思えば、そういう気持ちがエシカルな思想や自分のブランドのことを大事にするということに繋がっているのかなと思います。
――では、「将来はファッションに携わりたい」という気持ちも強くはなかった、ということでしょうか?
どちらかというと「嫌だ」に近かったかもしれないです。アパレル業界に対して私が抱いていたイメージって、1日中立ち仕事で残業も多いし、いつまでも給料が安いという感じだったんですよ。自分が将来関わる業界だと思ってなかったので、実態を知る機会もなかったですし。
最初に入った会社は、大規模なファッションショーを運営している会社で、次に入った会社はファッションブランドのプレスで、その次は古着屋さん、そして今の会社と、ずっとアパレル畑にいるのですが、すべて知人の紹介など偶然が重なって働くことになったものばかりで自分でも驚いています。