自分の「嫌だ」を大事にする。「LEBECCA boutique」赤澤えるが考える自分らしい装い
父の影響で、小さいころから音楽を聴くのが好きで、「私はいつ音楽業界に行くんだろう」って漠然と思っていたくらいだったので(笑)。
大学も中退してしまったこともあって、最初の会社は特に、生活のために入社したようなところもあります。
――大規模なファッションショーを運営する会社や、ファッションブランドのプレスなんて、みんなの憧れを集めるお仕事なのに、生活のためだったというのは意外でした。
みんなが憧れるような職業だということも知らないくらい、アパレルに疎かったんですよ。むしろファッションに携わる仕事に就いて「高卒でどうなるかと思ったけど、ちゃんと働いているんだね」と言ってもらえるようになったことのほうが、私にとっては大事なことだったかもしれません。
――入り口はそうだったかもしれませんが、えるさんの服への思い入れをSNSで拝見していると、ファッションに携わるべくして携わった人だと思えてならなくて……。自分にこの仕事が向いているなと感じた瞬間があれば教えてほしいです。
小学校の頃の話にも繋がるのですが、私は「これ」って決めたものに染まりたいと思うところがあって。
前職では、仕事中もプライベートでも、そのブランドの服を着ていました。