自分の「嫌だ」を大事にする。「LEBECCA boutique」赤澤えるが考える自分らしい装い
をつくるとき、「うちの服を手に取る人には、服を大切にしてほしい」という願いを込めたんです。「言葉」はこの想いを伝えるための、強い武器になっている気がします。
――実際に、その想いが届いているなと実感した瞬間はありますか?
たくさんあります!「外に出られるようになった」とか「失恋したけど、この服を着て告白できてよかった」とか、極端な例で言えば、「死にたいと思っていたけれど、生きられるようになった」とかも。
そうした感想が書かれた長文のお手紙やDMもたくさんいただくんですけど、極力お返事を返すようにしています。メッセージを書くのにずいぶんと時間がかかったはずだから、私も同じ熱量で返さなきゃって。
――LEBECCA boutiqueの服はえるさんの“想い”と“思い出”が込められたオリジナル商品と、各地で “救済”してきた古着で構成されていると思うのですが、買い付ける際の基準などはありますか?
バイヤーは私以外にふたりいるんですけど、その子たちにはよく「自分がプライベートで着たいと思えないものは買わないで」と伝えています。「なんとなく可愛い」とか、「お店に置いておいたら誰かしら買いそう」