漫画を読んで手に入れたのは、生きやすさと優しい気持ち
友達やAmazonから提案される作品のほとんどを購入しているので、もっと数多く読んでいるかもしれない。
■『恋は雨上がりのように』で、恋する気持ちを取り戻す
最近は少女漫画がお気に入りだ。初めて好きになった少女漫画は、眉月じゅんさんの『恋は雨上がりのように』。主人公の女子高生・橘あきらが、アルバイト先のファミレスの店長・近藤に密かな片思いをする話。私の勝手な考察では、あきらは近藤とコーヒー1杯のやり取りで2回恋に落ちる。1度目は初対面の客として。2度目はバイトとして。
1度目は、あきらが客としてファミレスを訪れたとき。
近藤はあきらが落ち込んでいるのに気づき、コーヒーをサービスした際にあきらがブラックを飲めないのを察すると、後から手品でミルクを出して楽しませる。
2度目は、あきらがバイトの休憩中に近藤へコーヒーの差し入れをするとき。近藤はブラックとミルク付きのふたつが並んでいるのを見ると、「もう覚えたからね」と言ってブラックを受け取る。
1度目の近藤のいたずらな心配りはときめきをくれるが、2度目のほっとするやりとりは大事な人に認められた気分になる。漫画を通して、顔やその姿を見るだけで嬉しくなるような人ができたときと、その人と距離を詰めることができたときの喜びを思い出し、久々にキュンときた。