かけがえのない愛と希望に満ちたラブストーリー『ビール・ストリートの恋人たち』
その場に通りがかり、激昂したファニーを取り押さえようとした白人警官のベル巡査(エド・スクライン)は、ファニーをかばうティッシュの抵抗にあい、さらには食料品店の女性店主からも叱責されて、プライドを傷つけられるのだった。
その夜、友人のペドロシート(ディエゴ・ルナ)が働くスペイン料理店で、ついに部屋を見つけたことへの祝杯をあげたティッシュとファニー。
幸せな生活が始まるかと思った矢先、白人警官ベルの恨みを買ったファニーは、身に覚えのない強姦罪で捕らえられてしまう。
ファニーとの子どもを身ごもっていることがわかったティッシュは、ファニーと生まれてくる子どものためにも闘うことを決意するが……。
◼︎ヒロイン・ティッシュ役のキキ・レインに注目
無実の罪で投獄された恋人のために、身重の体で闘うヒロイン・ティッシュ役を演じるのは、シカゴの演劇界で活躍し、LAに越してきてわずか3カ月でこの役を射止めた新人キキ・レインです。
長編映画初出演にして初主演となったキキは、「ジェイムズ・ボールドウィンの原作をバリー・ジェンキンスが映画化すると聞き、ティッシュがどんな女の子か書かれたものを読んだら、まるで私のことみたいだと思った」