「令和」時代を迎える前に知っておきたい「元号」のお話
そして、この国の歴史を考えるのであれば、これまで長きに渡り今日につながってきた「元号」というものは、私たちがとても大切にすべき文化なのです。
元号は、ある一定の時代に名前をつけているもの。
はじまりは飛鳥時代にさかのぼり、約1400年前に中国(当時の唐)から取り入れられた制度でした。
明治時代に入ってからは、現代と同じように、天皇陛下お一人の時代にひとつの元号がつけられるようになりました。それまでは良いことも悪いことも、さまざまなきっかけで頻繁に改元(=元号を新しくすること)が行われてきたという歴史があります。
最初の元号となったのは、「大化の改新」でお馴染みの「大化」ですね。
そして、247番目の元号である「平成」に次いで、「令和」は248番目の元号にあたります。
■天皇陛下の御退位による「御代替わり」
今回、平成の御代を治められた天皇陛下が、新しく令和の天皇陛下となる皇太子殿下に、その御位を譲られることになりました。
これは「譲位(じょうい)」と呼ばれるもので、江戸時代以来、約200年ぶりのこと。
2019年4月30日に「退位礼正殿の儀(たいいれいせいでんのぎ)」