月を眺めたい、嵐山のランドマーク承和年間(834-848年)に僧の道昌によって架橋されたという「渡月橋」。鎌倉時代に在位した亀山上皇が「くまなき月の渡るに似る(曇りのない夜空に月がまるで橋を渡っているようだ)」と言われたことから、渡月橋と名付けられました。
後年になって角倉了以により現在の位置に架けられますが、大堰川(桂川)の美しい流れは昔のまま。全長155mの風情ある姿は、嵐山を象徴する景観のシンボルになっています。
木洩れ陽の差す、情緒ある散歩道竹林が多いことで知られる嵐山のなかでもひと際風情豊かなのが、「野宮神社」から「大河内山荘」へと続く300mほどの美しい散策路「竹林の道」です。青々としたみずみずしい竹が、天高くすくっと道の両側に立ち並んだ空間は、まるで時空を超えて平安の世にタイムスリップしたよう。
耳を澄ますと、さわさわという葉ずれの音が心を落ち着かせてくれます。大切な人とふたりで歩いているだけで心地いい空間です。
粋な俥夫さんの案内で、心弾むひとときをふたりの特別な体験を演出してくれるのが「えびす屋」の人力車。渡月橋を出発して竹林の道、野宮神社、落柿舎を観光して渡月橋に戻る30分貸し切りのコース「嵯峨野竹林の旅」(2名・¥9,000※税込)が人気です。
「嵯峨野竹林の旅」30分貸切コース 2名¥9,000(税込)
いなせな法被姿の俥夫は、筋トレを欠かさないというキャリア5年の芝孝真さん。安定した走りと明るい口調のガイドに心が踊ります。車上から見る景色はいつもよりずっと目線が高く、新鮮な眺めを楽しむことができます。
駅ナカの「足湯」でほっこり温まる嵐電嵐山駅は、電車に乗らなくても立ち寄りたい穴場スポット。
中央ホームには、ほっこり和める「駅の足湯」があり、誰でも利用できます(1名¥200※税込)。オリジナルタオルつきで、散策の途中に立ち寄るのにぴったり。板塀と格子窓の建物も風情があります。
駅の足湯ご利用:1名¥200(税込)※オリジナルタオル付
駅構内は「キモノフォレスト」をテーマに、600本もの京友禅のポールが飾られています。夕暮れ時には中にライトが点り、色とりどりの京友禅の美しい柄が照らし出されるとか。