連載記事:貯蓄できる夫婦の家計管理術
お金が貯まる夫婦、貯まらない夫婦【貯蓄できる夫婦の家計管理術 Vol.1】
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突然ですが、あなたの家は、今、貯蓄をしていますか? 「備えあれば憂いなし」ではないが、幸せな家庭を築くためには、やはり貯蓄は大切。
「『結婚してよかったなぁ』と末永く感じるためには、
お金でもめない家庭を作るのがポイントです」と語るのは、ファイナンシャルプランナーの
畠中雅子さん。
畠中さんは、3人の子ども(成人した長女、大学生の長男、高校生の次男)を育ててきたベテラン主婦でもある。そんな畠中さんに、「アットホームな家庭を作るために確実な方法は、お金でもめないルール作り」と言われると、とても説得力がある。
「家庭の足固めは、家計から」。これが今回の連載のキーワードとなる。
■お金について話しあえるカップル
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「たくさんのカップルの家計診断をしてきて感じるのは、
お金について話しあえるカップルは、貯蓄をしやすい特徴があること」(畠中さん)。
そして、ふだんからお金の話をしているカップルは、夫婦仲もいいケースが目立つという。
「夫婦ゲンカの多くは、お金の問題です(本当ですよ!)。お金のことを夫婦で共有することは、穏やかな家庭づくりに不可欠なことです」(畠中さん)。
畠中さんが家計診断した数千組の中で、生活費を
一本化している家庭は貯蓄額が増えているのに対し、それぞれに生活費を
出し合うタイプの家庭は、
貯蓄の増え方に波があるケースが目立っていたそう。
お金でもめない夫婦、ようするに貯蓄ができる家庭の共通の特徴は、
『お金について透明度が高いこと』と、畠中さんは話す。
「これは、数多くの家計診断をしてきた中で、強く感じる現実です」(畠中さん)
■「教育費」負担が重くなる前にすること
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たとえどのようなお金の管理方法であったとしても、
子どもが小さい頃は、貯蓄ができる家庭は多いものだ。しかし子どもの教育費の負担が重い時期にさしかかる頃(第一子が小学校高学年頃)から、貯蓄ができにくくなってくる。
教育費は、減らしにくい支出。だからこそ、夫婦の力を合わせてほかの支出を抑える必要性がある。
「教育費負担が重くなってから家計管理の方法を変えようとしても、長年の習慣を変えるのは大変です。ですから、子どもが小さいうちに、
夫婦のお金のルールを決めてしまうのがおすすめです」(畠中さん)。
早いうちにルールを決めて、習慣にしてしまえば、あとは家計の状況が変わるごとに夫婦で相談して家計のバランスを整えていけばいいからだ。
「協力体制のない家計は、対策も考えにくくなります。早めに家計を透明化すると同時に、夫婦でお金のことを相談できる体制を作って欲しいと切に願っています」(畠中さん)
次回は、お金について透明度が高い家庭を作るための具体的な「キホンのキ」を教えてもらう。
■今回取材を受けてくださった畠中雅子さんの著書
『
結婚したら知っておきたいお金のこと(畠中雅子/海竜社)』
(本体1,200円+税)
●畠中雅子
3人の子ども(成人した長女、大学生の長男、高校生の次男)を育ててきたベテラン主婦であり、ファイナンシャルプランナー。
数多くの著作を持ち、新聞、雑誌、ウェブに多数の連載を持つ。
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