2017年8月8日 10:35|ウーマンエキサイト

もっと知りたいキッザニア&アウトオブキッザニアの秘密をインタビュー【ハロー!裏方さん~子どもの笑顔をつくる達人たち~ Vol.8】

子どもの暮らしを彩るモノ・コトづくりに愛をもって携わる達人に、その舞台裏を余すところなく語っていただく本連載。8回目は、子どもたちが楽しく職業体験できる街、キッザニア東京におじゃましました。キッザニアを飛び出し、現地でよりリアルなお仕事体験をする「Out of KidZania」の取り組みについてもお聞きました。

<お話をうかがった達人さん>
もっと知りたいキッザニア&アウトオブキッザニアの秘密をインタビュー【ハロー!裏方さん~子どもの笑顔をつくる達人たち~ Vol.8】
杉原 和馬さん
キッザニア事業本部 アクティビティ部開発グループ マネジャー。主に施設内にあるパビリオンの企画開発を担当。

高根沢 景さん
企画管理本部新規事業開発部マネジャー。「Out of KidZania」をはじめ、主に施設外の取り組みについて企画開発を担当。

<キッザニアってどんなところ?>
子どもが楽しみながら社会体験することをコンセプトにした、メキシコ発祥のエデュテイメント(エデュケーション+エンターテインメントの造語)タウン。日本国内では「東京」「甲子園」の2カ所を展開し、リアルな職業・社会体験を通して子どもの「生きる力」を育むことにも注力している。

キッザニアの詳細はこちらから。


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■子ども達だけでお仕事に挑戦! キッザニアのおもしろさ

まずは、キッザニアのパビリオンを企画開発している杉原さんにお聞きしました。

キッザニアの街の中にある店舗型ブースをパビリオンと呼び、そこで、子ども達はお仕事体験します。

仕事をすると「キッゾ」と呼ばれる専用通貨(給料)がもらえ、自分が稼いだキッゾで、何かを買ったり、体験したり…銀行に預けて、貯めておくこともできます。

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こんなふうに、キッザニアでは社会のシステムをロールプレイング形式で提供しています。

キッザニアの入場口は空港になっていて、そこから国が変わるというイメージです。子どもらしいドリーミーな雰囲気ではなく、少し背伸びをしたリアル感が出るように、内装も“かわいい”より“綺麗・クール”といったデザインにしています。

パビリオンの中には、保護者は入ることができません。ガラスやモニター越しに様子が見えるようにしていますが、基本的には客観的な立場にいてもらいます。保護者と子どもの関わり方の違いというのは、他の施設との大きな違いだと思いますね。

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体験内容を親子で話すことでコミュニケーションに繋がるということもありますし、家では甘えん坊でも、外では意外とお兄ちゃんだったんだ…とか、親の立場での発見もあるんです。子どもと親で“異なる体験”が同時に起こるというのが、キッザニアのおもしろいところです。

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■その場で楽しむだけでなく、次に繋がる体験を

私たちが一番大切にしたいのは、子どもが自ら「体験しよう!」と思えるメンタリティを作っていくこと。そして一つの成功体験をきっかけに、キッザニア以外でももっとディープなことを自分で探したり、社会に対してポジティブな気持ちが芽生えたりしてくれたら嬉しいですね。

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実際、来場前・後のアンケートで「気持ちが落ち込んでやる気が出なくても、やるべきことはきちんとやろうとする」「問題が起きた時にどうすればいいのかを自分で考える」といった設問について、プラス回答の数値が伸びたという調査結果も出ました。

その場で完結するのではなく、そこから繋がっていく…キッザニアの体験効果として、このようなことが言えるのではないかと思っています。

体験できるのは3歳~15歳。プログラムを進行するために中学生が幼稚園児をフォローしてくれるなど、我々がプログラミングした枠外の関係性がゲスト間でも起きています。子どもの「自発性」や隠れていた部分が発露する瞬間はたくさんありますね。

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■お金をもらって嬉しいという感覚から、ビジネスへの理解深化まで

パビリオンごとに対象年齢は様々で 証券会社のように、大人でも何をするんだろうと考えてしまうようなところも、一定年齢層以上になるとビジネスに対する理解度が進んでくる。一方、小さなお子さんは「食べ物を作ってお給料が貰える」ことに純粋に感動してくれるんです。

アクティビティによって「派手さ」「地味さ」みたいなものはありますが、それぞれの仕事が街に貢献しており、多様性がある街としても重要なこと。体験できる仕事のバリエーションを広げることで、来ていただいたゲストに飽きずに楽しんでもらえていると思います。

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恥ずかしがり屋の子について心配される保護者もいますが、スーパーバイザーがフォローしたり、チームの組み方も可能な範囲の中での調整は行っているので「意外と平気だった」というケースの方が多い気がします。

それでも体調が悪かったり、「上手にパフォーマンスできなかった」と泣いてしまう子もいますが、「もう一回やってみよう」というチャレンジ精神が生まれ、結果として再び来場してくださる方もたくさんいるんですよ。

■子どもの“初体験”のために――新たな挑戦とアクティビティ開発秘話

東京の「地下鉄」、甲子園の「ファーマーズセンター」、そして両施設の飛行機内にはシミュレーターを設置しています。ゲーム的な要素を詰め込むのではなく、実際の操縦体験にこだわったシミュレーターは世の中になく、ゼロから作っていきました。

ほかに、東京の「動物病院」では犬のお尻から体温を計ったり、甲子園の「ホースパーク」では馬の飼育をしたりと、それぞれ動物のロボットを通じた体験を組み込んでいます。

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この動物ロボットは、毛並みや筋肉の堅さなどを追求し、触り心地も本物に近いことにこだわりました。完成の際には製作関係者にもすごく反響がありましたし、実際、見たり触ったりした人は結構びっくりするかもしれませんね。

開発に時間はかかりますが、私たちのチャレンジによって子どもの初体験がひとつ増えるというのは、非常に意味があると思っています。

最新アクティビティの「ビバレッジサービスセンター」では、本物の自動販売機を触ることができます。実は、自販機はドリンクを販売するだけでなく、売上情報、売れ行きの傾向などが記録されています。

子ども達には、商品を補充はもちろん、売る場所や時期によって商品やポスターを変えるなど、自販機に関わるすべてのことを体験してもらいたいと考え、危なくないように加工はしますが、やっぱり本物の自販機を使うことを選びました。

■機械化が進む未来的な職業に、アナログ的な体験を見出したい

現在は小学校中学年ぐらいまでがメインターゲットになっていますが、今後は中学生に重きを置いたアクティビティの開発や、保護者と積極的にコミュニケーションが取れる仕掛けを作るところまで踏み込んでいけたらおもしろいと思っています。

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そして未来的な職業に対して、どのようにアプローチしていくかが課題のひとつです。オープン当初はアナログ的な仕事が多かったし、仕事の原点はそこにあると思います。

それらが機械化されてしまった時に、パソコンで打ち込む事務作業がお仕事体験かと言われると、それはちょっと違うのかなと。アナログ的、フィジカルな体験を、そのような職業にどう落とし込むかを考えなくてはいけません。

日本の教育は、「教えて習う」インプットがメインで、社会人になった時に突然プレゼンテーションしなきゃいけないという場面が結構あるんですよね。キッザニアの中では、アウトプットの機会を子ども達に与えていくべきだと思っていますし、それを念頭においてプログラムを開発しています。

子ども達は臆せず飛び込んでみてほしい。そして保護者の方々には、子どものチャレンジを暖かく見守っていただきたいですね。

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