連載記事:お金の不安をなくす「貯まる財布」のつくり方
同じ収入でも、貯められる人×貯められない人【お金の不安をなくす「貯まる財布」のつくり方 Vol.2】
前回は、家計再生コンサルタントの横山光昭(よこやまみつあき)さんに「貯まる財布の作り方」の極意を教えていただきました。
「お金を貯めるうえで大切なのは、あなたの価値観」と話す横山さんは、確実な家計再生をめざす庶民派のファイナンシャルプランナーです。
横山さんがこれまで家計を見てきた方のなかで、「貯め上手さん」には共通することがあったとか。貯め上手さんは
「貯め方が上手なのではなく、お金の使い方が上手だ」ということ。
これまでお金を貯めるためには、「お金を使わない」ことを優先度第一位に考えてきませんでしたか? でも「我慢して節約→リバウンドでムダ使い」、これを繰り返して落ち込んだり。大切なことは「お金の使い方」にこそあったとのです。それでは詳しくお話を聞いてみましょう。
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■あなたはお金を“何に”使っていますか?
「お金は『いくら使った』ではなく
『何に使ったか』が大事です」と、横山さんはいいます。
前回、財布には財布だけの働きをさせましょうということから、「レシートは、お財布から出した方が良い」と教えていただきました。
今回は、お財布をレシートから出したあと、「何に使ったか」を整理していく方法を教えていただきましょう。最初に、知っておいていただきたいのが、「お金の使い方の3つのタイプ」。まずは、この言葉を覚えてください。
「消(ショウ)」「浪(ロウ)」「投(トウ)」
●お金の使い方の3つのタイプ
「消(ショウ)」
消費生活するのに必要なものの購入や、使用料としての支払い全般。生産性はさほど伴わない
【例】食費や住居費、水道光熱費、教育費、被服費、交通費など
「浪(ロウ)」
浪費生活に必要でないもの、今をひたすら楽しむためなどの、無意味な使い方のこと。いわゆる無駄づかいで、もちろん生産性もない使い方
【例】嗜好品(タバコやお酒、珈琲)、程度を超えた買い物など
「投(トウ)」
投資将来の自分にとって有効なお金の使い方。資産運用のことだけを指すのではなく、何かを学ぶ、本を読むなどもこれに当たる
【例】習い事、本代など学ぶための費用、投資信託、貯蓄など
出典:『年収200万円からの貯金生活宣言』(横山光昭著/ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)」より抜粋