連載記事:親子で参加する東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会
オリンピックのメダルがスマホで作られる!? 東京オリンピックに「スマホ」で参加しよう【親子で参加する東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会 第1回】
■私たちのスマホ、どうやってメダルに生まれ変わるの?
回収された携帯電話やスマホ、小型家電などは、プロジェクトに参加している小型家電リサイクル法の認定事業者により分別・選別などの処理がされ、精錬事業者により金・銀・銅が抽出。それを原料として、メダルが作られます。
例えば、携帯電話には
金、銀、銅、パラジウムなどの金属が使われています。ドコモで回収された携帯電話は、基板とプラスチックに分けて解体された後、基板を溶かして金や銀を精製。また、熱分解処理をしたプラスチック部分からは燃料用油を生成し、残った不溶物から銅が精製されるそうです。
それらが、リサイクル原料となって、五輪メダルへと生まれ変わります。
競泳ジャパンオープン2017では、日本代表の萩野公介選手と清水咲子選手、英国代表のベン・プラウド選手とアビー・ウッド選手が使用ずみ携帯電話を提供 ⓒTokyo 2020
■2019年夏頃に発表! 東京2020大会の「メダルデザイン」
夏季大会のオリンピックメダルの表面には、規定の構図があるのをご存じですか? 勝利の女神・ニケがパナシナイコスタジアムに降り立ち、勝者を祝福する様子があしらわれていますが、既定のない裏面とパラリンピックのメダルは、開催都市が自由にオリジナルのデザインを用いていいことになっています。
東京2020大会では、「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」に込められたみんなの想いをメダルとして形づくるため、立体造形物の制作、発表実績のあるプロのデザイナーやデザイン専攻の学生からデザインを募集しました(2018年1月でエントリーは締め切り)。
専門家や有識者からなる「東京2020大会入賞メダルデザイン審査会(仮称)」で審査を行い、メダルデザインは2019年夏頃の発表が予定されています。
リオオリンピック柔道メダリスト羽賀龍之介選手が携帯電話を回収ボックスへ ⓒTokyo 2020
もし、アスリートの胸に輝くメダルに、自分のスマホが使われたとしたら…。そういった話を子どもたちとしながら使用ずみ携帯電話・スマホを提供してみませんか? 東京2020大会がきっと、観戦するだけでは得られない
特別な親子の思い出となるにちがいありません。
使用ずみ携帯電話やスマホなどをドコモショップ・自治体に持っていくだけでできる簡単なアクション。早速、引き出しやクローゼットに眠っているものがないか、探してみてはいかがでしょうか。
※自治体によって回収品目・回収方法等は異なりますので、あらかじめご確認をお願いいたします。
・「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」について
取材・文/河部紀子
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