連載記事:「崖っぷち家計」脱出法
住宅ローン、教育費…「貯金しなきゃ!」と、焦る前にすること【「崖っぷち家計」脱出法 Vol.2】
イラスト:平松昭子
「お金を貯めなきゃ!」「節約しなきゃ!」という「やみくもな焦り」は、見えない敵にシャドーボクシングをしているようなもの。それよりも具体的な目標を見定めてみませんか?
ファイナンシャルプランナー資格を持つライターの楢戸ひかるが、
「お金の最初の1歩」をナビゲーションします。
前回、
「未来のわが家年表」は、人生という航海の羅針盤になることをご紹介しました。今回は、実際に年表を書いてみましょう。
■私の人生どんなことやりたい?
最初に、「4月1日現在」の家族の名前と年齢を記入します。次に、「予定」や「やりたい」ことを書き出してみます。(表の二重線の上の部分だけ書く)今回はここまででOK。
今日、思っていることは、来年になったらまったく違っているかもしれません。
最終確定なんてしなくても、大丈夫! むしろ、できないことの方が多いでしょう。紙に鉛筆でデッサンするようなつもりで、とにかく「思いつくまま」に、思ったことを書いてみてください。
「将来、何をしたいかな?」 ワクワク感を大切に記入してみよう!
●「未来のわが家の年表」の目的
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「未来のわが家の年表」を書く目的は、次の二つです。極端な話、年表を実際に書かなくても、「わが家の未来について考えてみるという時間を作る」だけで、最初は十分に意味があります。キチっと書くことなど意識せずに、心の中にある私(わが家)の未来の風景を、まずは紙にアウトプットしてみてください。
1)「わが家の未来を考えてみる」という時間を作ってみること
2)俯瞰(ふかん)の視点で、わが家の未来に起こるイベントの流れをイメージすること