「夫、いらないかも…?」妻が見切りをつけたくなるとき
■「夫はいらない」と思い続けるリスク
実際に別居、離婚といった行動に出るわけではないけれど、「夫はいらない」と思い続けている…それは、どのような悪影響があるのでしょうか。
前述した「夫の存在価値が見いだせない理由」を見ていくと、今は小さな気持ちの変化やズレであっても、いずれ夫婦間の大きな問題に発展する可能性があるように感じます。
例えば、いいたいことを我慢している妻。その状況は、長くは続きません。積もり積もって抑え込んだ感情は何かのタイミングで火山のように噴火します。
出産を機に生まれてしまった考え方のズレがあることに気づきながら、話し合うなどの対処をしない妻。そのまま日々を過ごしていくと、「夫とは理解し合えない」と、気持ちが離れてしまうでしょう。
ひとりでなんとかなっている、と思っている妻。
そのため、「夫が存在している」という事実が、子育ての大きな安心材料になっていることにも気づかなくなっていきます。
「夫はいらない」と思い続けている気持ちは、
妻の心をどんどんむしばみ続けます。夫婦の距離は離れ、家庭内離婚へ一直線…というのも時間の問題です。
では、どうしたらいいのでしょうか?
■夫不要と感じたら「週一で一緒においしいものを食べる」
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ある実験で「おいしい食事や楽しい時間を共にすることで、そこでの話の内容や一緒に食事をしている相手に対しても、ポジティブな感情と結びつけられる」という効果がわかっているそうです。ビジネスでの交渉事や接待で会食するのは、これが応用されているんですね。
なぜ、食事をすると、相手にポジティブな感情が生まれるのでしょうか? それは、おいしいものを食べると誰もが心地よい感情「快楽」を抱くからです。
その場で聞いた話や一緒にいた相手はその「快楽」感情と結びつき、食事の場面を後で思い返したとき、相手に対して好意的な感情がよみがえるのです。
「夫はいらない」という感情が芽生えている人は、このテクニックを応用してはいかがでしょうか。
具体的には
「週に一度おいしいものを食べにいく」と決めてみるといいですね。子どもがまだ小さく、お店での食事が難しければ、デリバリーやテイクアウトでもかまいません。要は、おいしいものを一緒に食べることが大切ですから、気になるお店を見つけておきましょう。
おいしいものを一緒に食べる行為は、相手に対して好感を抱くと同時に、あなたの気持ちもほぐしてくれるでしょう。「食べる+楽しむ」時間を夫婦一緒に持つようにすれば、「夫はいらない」の感情に歯止めがきくかもしれません。
いつもの食事は、子どもに食べさせることに必死だったり、子どもの好物優先でつくることも多いですよね。でも、週に一度くらいは、自分たちが好きな料理を選び、ゆっくり楽しみながら食事を楽しみましょう。
そうすることで、夫に対する気持ちをポジティブに変換することはできるはず。
例えば、子どもが大きくなったときの夫婦の暮らしなど、
未来のイメージを共有するような話をして、絆を深めていくといいのではないでしょうか。
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