2019年12月24日 16:00|ウーマンエキサイト

夫に相手にされていない?私たち、かけちがえたボタンみたい【わたしの糸をたぐりよせて 第2話】

宇野未悠
ライター
宇野未悠
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■体形が変化した私、夫に相手にされない…?

「ママ、ぼくパパといっしょにおるすばんしてるね」

悠斗は、パパと一緒に遊べるとあってとても楽しそうだ。

私は、悠斗に手を振りながら家を出てバス停に向かった。ひとりでバスに乗るとき、ちょっと緊張した。ここのところずっと、自転車か車だったから路線バスというのがちょっと新鮮だった。

ショッピングモールにやってきた。ひとりで買い物できるとあって、私はちょっぴり浮足立っていた。

さっそく、独身のときによく買ってたブランドで入園式用スーツを試着してみたものの……。

(え? 体重はほとんど変わってないはずなのにお腹周りが微妙にもたつく……! それに、なんだか脚がすっきり見えない……これって、子ども産んだから? なんかショック)

いかがですか? と試着室の向こう側から聞かれても私はカーテンを開ける気にはなれなかった。仕方ないので店員さんに丁寧にお詫びを言って、少し年齢層の高いブランドの店に入ることにした。

(……これなら大丈夫、か。見た目よし、ウエストよし。値段は、予算通り。買う!)

帰る途中に、手織り糸の工房が目に入った。しなやかな色味の糸からごつごつした手紡ぎの糸まで壁一面に並んでいる。思わず足がドアの方に向かいそうになった自分を振り払うように、走ってバス停に向かった。

おやつと夕飯の材料を買って家に帰ると、父子はなかよくリビングでお昼寝をしていた。
部屋はおもちゃが散らばってて、足の踏み場もなかったけど、あどけなくそっくりなふたりの寝顔を見てたら怒る気にはなれなかった。

(かわいいなぁ、悠斗も、亮くんも)

その日の夜。
私はお風呂場で自分の身体を鏡に写していた。

私、夫に相手にされないかも!?『わたしの糸をたぐりよせて』

(こうしてまじまじと見ることなかったけど、私、やっぱり変わっちゃったな…。どうしよう、このままだと亮くんに相手にされない……!?)

と、そこへ扉が開く音がして私は慌てて振り向いた。

「なにナルシストしてんの?」

亮にこう言われて、私は慌ててパジャマを羽織りボタンをかけようとしたけど、次の一言で完全にダメ出しを食らった気になった。

「お前、太ったな」

…。

しばらくしてパジャマのぼたんが掛け違っていることに気が付いた……。



■子どもの入園式で感じた違和感

迎えた入園式。

真新しい制服を着た悠斗と、買ったばかりのスーツを着た私。そして、シャツを新調したパパの3人は、幼稚園の方面に向かうバスに乗った。。

幼稚園は、歩いて20分バスで5分ほどのところにある『めぐみ幼稚園』というところ。

うきうきしながらバスの外を眺める悠斗に反するように、私の気持ちは若干落ち着かなかった。これから始まる園生活、親同士のかかわり合いとか先生方との関係の築き方とか、そっちに気を取られる私がいた。

「友里、なに浮かない顔してるの?」

不意に亮に訊ねられてもうまく答えられる気がしなかったから、笑ってごまかすしかなかった。

そうこうするうちに、バスが幼稚園の正門すぐ近くに着いた。

式が始まる前、親と子はそれぞれ違う教室で待機することになった。親が入場するまでの間、ふと窓のほうに目をやると、悠斗が私が作った登園バッグをとっても嬉しそうに持っているのが見える。

(よかった、あれ頑張って作って……ん? え? どういうこと!!)

幼稚園での初めての洗礼…『わたしの糸をたぐりよせて』

悠斗のバッグをよその子が掴んで引っ張ろうとしてるのが目に飛び込んできた。先生がすぐに割って入ったから、取られるということはなかったけれど……。

(あれが幼稚園、いや、集団生活の洗礼かぁ)

私は、入園式のあいだ、ずっとその光景が頭から離れず、ありがたいはずの園長先生のお話やその他もろもろのことがすっぽり頭から抜け落ちてしまった……。

入園式が終わった帰りのバス停で、真新しい制服を着た女の子と真新しいスーツを着たママさんを見かけた。

(もしかして、同じクラスの子なのかな?)

私が話しかけようとする前に、悠斗が、「ひまりちゃんだー!」と駆け出した。
私と亮は、思わず目を見合わせる。

「わー、ゆうとくん! ゆうとくんもバスでかえるの?」

「うん! いっしょにかえろうね」

子どもはあっという間に友達になれる、そんな素直さがうらやましい。そんな気持ちでふとひまりちゃんのママの顔を見たら、ふんわりした笑顔を見せてくれた。

私はなんとなく、この人なら友達になれるかもしれないと思った。

しかし、私の幸せな気持ちは、すぐに打ち砕かれるのだった…。

イラスト・ぺぷり

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