連載記事:今の時代の家計防衛術
物価高、エネルギー高騰…必要に迫られた今だからこそ考えたいお金のこと【今の時代の家計防衛術 第1回】
■マネーライターなのに家計がヤバい!
©kei907 - stock.adobe.com
まず最初に私自身のことを少しお話させてください。
じつは、私自身、30代の時に、
「毎年、世帯年収が減り続けた時期」がありました。理由はふたつあって、夫の会社が、「3年間で社員の年収を5%引き下げる」と決めたこと。加えてフリーランスのライターだった私が、軸足を仕事から家庭に移したこと。
長男ひとりのときは共働きをしていましたが、夫の転勤先の北海道で双子を授かり、(ほぼ)専業主婦になりました。軸足を仕事から家庭に移したのだから、収入減は当たり前ですが、大きな打撃でした。
でも、今、考えると、家計がピンチになって、ようやく初めて家計管理と向き合えたんです。当時の私は、結婚しても、長男を産んでも、20代の浪費体質&どんぶり勘定を引きずったまま、30代後半を迎えていました。
マネーライターなのに…です。あのとき、必要に迫られなかったら、今でも、放漫家計だったと思います。だから、「必要に迫られる」って、大切です。
■収入源のピンチを乗り切った今思うこと
©yamasan - stock.adobe.com
な~んて、恰好いいことを言ってみましたが、収入激減は、すごく、すごく不安で、亀が手足を甲羅に引っ込めるような気持ちで、毎日を過ごしていました。
お金を使うこと自体に強い罪悪感があり、1000円のランチに行ったことを、「無駄遣いしちゃった」と、3日後悔するような日々。お風呂を沸かすのを節約するために、洗面所で息子の手足を洗ったこともありましたっけ…。
でも、家計が苦しい時期を何とか乗り切ったことは、その後の自信になりました。そして、思ったんです。
「あの時に、家計と真剣に向き合って良かった!」と。
「お金を貯められるのは、子どもが10歳まで」というフレーズ、聞いたことありませんか? 春からわが家は子どもたちが大学生2名と社会人になりましたが、「それって、本当だな~」と、つくづく思います。放漫家計のままだったら、教育費が山場の今、もっと苦しかったと思います。
そんな私だからこそ、「子どもが10歳になるまでに、一度、真剣に家計と向き合うことは、おすすめです!」と、言いたい。今、閉塞感を抱えてるママたちに、「ピンチはチャンス!」とエール送りたいです。
次回は、節約案の筆頭にある「スマホを格安スマホに乗り換える」。「知ってはいるけど、行動に移せない」という人のために
お金のプロの横山光昭先生に対策をお聞きしました!左:横山 光昭: 家計再生コンサルタント、ファイナンシャルプランナー、右:楢戸ひかる:マネーライター
■今回、取材を受けてくださった横山光昭先生の書籍
90日で「貯める力」をつける本
(横山光昭著/ディスカヴァー・トゥエンティワン 1540円(税込))
「赤字家計」「貯金ゼロ」「低収入」の家計を再生してきた伝説のメソッドが超リニューアル!
なぜ、今、「貯める力」なのでしょうか?
1つ目は 「リスク対策」、2つ目は「お金を増やすため」。
「貯める力」は、一生お金に困らない“基本の力”となります。
横山 光昭(よこやま・みつあき)さん
家計再生コンサルタント、ファイナンシャルプランナー。株式会社マイエフピー代表取締役。お金の使い方を改善する独自の家計再生プログラムで、これまで24,000万件以上の家計相談を受けてきた。書籍・雑誌への執筆、講演も多数。
イラスト:ありま
支払いのお金を“すべて”趣味に費やした妻!?さらに、許せない【秘密】を知り限界な夫は…⇒良好な関係を築くために避けたい行動