■前回までの話
マネーライターである楢戸さんは以前収入減に陥った過去が…。そんな家計のピンチに初めて家計管理と向き合うことに。そんなピンチがあったからこそ、自信につながったという。そんな楢戸さんが「子供が10歳になるまでに、一度、真剣に家計と向き合うことは、おすすめです!」と話す。
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節約の記事は、よく見かけます。試しに、今、「家計 節約」と検索してみたら、節約案の筆頭に「スマホを格安スマホに乗り換える」とありました。
でも、実際の多くの人は「知ってはいるけど、行動に移せない」という段階なのではないでしょうか? そこで、どうしたら実際の行動に移せるのか? を中心に、家計再生コンサルタントの横山光昭さんに、お話しを聞いてきました!
横山 光昭(よこやま・みつあき)さん家計再生コンサルタント、ファイナンシャルプランナー。株式会社マイエフピー代表取締役。お金の使い方を改善する独自の家計再生プログラムで、これまで24,000万件以上の家計相談を受けてきた。書籍・雑誌への執筆、講演も多数。
■携帯代金は半分の人が見直す余地がある!?
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楢戸:今、家計が不安な人は多いと思うんです。家計のプロから見て、「ここをチェックしてみて!」という部分は、どこでしょう?
横山:筆頭は、
携帯代金です。ここ2、3年で、携帯費用を抑えられている方も増えてはいますが、まだ半分くらいの方は見直す余地があると思います。
楢戸:携帯代金は、どんなふうに見直せば良いのでしょう?
横山:(自分が入っている)大手キャリアに「携帯代金の割安プラン」を相談に行っても、料金はそう大きくは変わりません。まずは、家電量販店の「格安携帯」というコーナーに行ってみて下さい。
楢戸:家電量販店に行って、「格安携帯かどうか」というのは、わかるものですか?
横山:最近は、コーナー自体が目立つようになっています。担当者の方が「格安」という法被を着ていたり、旗が立っていたりするんです。
■携帯を変更する「心理的ハードル」が高い人は?
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楢戸:なるほど、そうなんですね…。
削りどころを質問しておいてナンですが、やっぱり「携帯を変える」という心理的なハードルは、かなり高いような気もします…。
横山:そんな方は、こんなふうに考えてください。
「家電量販店には、現状を相談に行く」と、思ってみるんです。最初から「携帯を変えるぞ!」と思っていると、お店に行くこと自体が億劫になります。
たとえば、買い物に出たついでに、ふらっとお店に寄ってみる。そこで、「私は、こんなふうに携帯を使っているけれど、どんなプランがありますか?」と、話を切り出します。
ギガ数が多い方がいいのか、通話があった方がいいのか…。人によって携帯の使い方は違いますから、自分にとってベストな使い方と、それにかかる料金を聞いてみましょう。
楢戸:「携帯を変える」ではなく、「まずは相談する」で、良いんですね。安心しました。
■お得情報はアップデートしないともったいない!
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横山:最初の一歩は、「携帯料金が、安くなるんだ」ということを「知る」だけでも充分です。「料金が安くなる可能性がある」と
「知る」だけで、気持ちや意識は変わってきますから、キャッチする情報も違ってくるんです。
相談に行った際には、
「デメリット」も、一緒に聞いておきましょう。デメリットを聞いて、「相談はしたけれども、変更しない」という結論でも大丈夫です。
大切なのは、「格安携帯って、繋がらないんでしょ」などと、頭の中のイメージだけで判断をしないことです。実際に足を運び、具体的な料金を知り、メリットとデメリットを比較検討しながら、自分で考えてみるということが重要です。
楢戸:お得情報はアップデートされているので、「知らない」のはもったいないですね。「情報をチェックに行く」、それくらいだと気が楽です。
横山:わが家は今、携帯を7台使っていますが、7台で、月額料金は、8000円弱だったと思います。
楢戸:7台で、8000円弱!?
横山:ここが、
「工夫」なんです。たとえば、家や会社にWi-Fiがあれば、ギガ数がかかるものは、そこで使うようにする。そうすると、「毎月、私は10ギガ使うかな?」という自分に対しての問いが生まれます。こんなふうに、節約は、情報力と自分なりの工夫で何とかなる部分もあることを知って欲しいですね。