くらし情報『なぜ学校の「色覚検査」はなくなった? “色覚異常”や“色覚障害”から呼び方も変化、理由を眼科医が解説』

なぜ学校の「色覚検査」はなくなった? “色覚異常”や“色覚障害”から呼び方も変化、理由を眼科医が解説

また、遺伝の関係で色覚多様性のある男の人から生まれた女の子は必ず保因者になります。なので、おじいさんに色覚多様性があるお母さんの息子は、1/2の確率でなります。そういった家系がある場合も積極的な検査をおすすめします」

――色覚チョークや河合塾の取り組み、プレゼンなどで使用されるレーザーポインターの色など、表立っては言われていませんが、色覚多様性への配慮は様々なシーンで行なわれているようです。ですが、色覚多様性があまり社会的な問題として扱われないのはなぜでしょうか。

「色覚多様性に対するバリアフリーとして、カラーユニバーサルデザインというものが提唱され、色の使い方に対する推奨指針が示されています。しかし、現実には情報の普及は今ひとつと言った印象です。日本は全体的に多様性=ダイバーシティへの取り組みが遅れているとされています。差異を認識したうえで、それを受け入れる文化が未熟なのかもしれません。
皆が生きやすいと感じる世界を作るために、我々は変わるべきだと思います。そういった努力の一つとして、私はこのような啓蒙活動を続けていきたいと考えています」

【監修】
岩見久司先生
医療法人社団久視会いわみ眼科理事長。

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