2023年7月3日 11:00
口下手でも今すぐできる! 相手を惹きつける“魅力的な話し方”とは【人を「惹きつける」話し方 #1】
そして、いよいよ言葉を発するときにも重要なことがあります。
それは、「実体験に即して話すこと」です。
実体験にはリアリティがあります。自分が見て、感じて、味わったときには、自然と発
声と発想が合致します。この実体験によるリアリティが、「実感」を生み出すのです。
逆に、自分が経験していないことを話しても、相手には伝わりません。
どこかから借り物の言葉を拾ってきたり、人の経験をあたかも自分ごとのように話した
りすると、「伝えたい」「上手く装わなければ」という気持ちが先走ってしまいます。真の実感が生まれていないときには、人の心を動かすことはできません。
真実の言葉が生まれないのです。
たとえば、私が新入社員研修を担当するときのことです。ほとんどの受講生は話すこと
に苦手意識があるのか、発表の場面になるとメモを見ながらたどたどしく話します。しかし「伝えたいことに具体的な実体験をひもづけて話してみましょう」とアドバイスをすると、ほぼ全員がメモを見ないで自分の言葉で話しはじめます。さまざまな仲間のストーリーに、他の聞き手も共感しています。
一つ大事なこと。経験談はただただ「淡々と語る」