2023年10月25日 06:00
知ってる? 「お控えください」と「ご遠慮ください」の違い
・空間的・時間的に迫っている。近くに位置する。また、近い将来に予定される。
(2)
・度を越さないように、分量・度数などを少なめにおさえる。節制する。
・自制や配慮をして、それをやめておく。見合わせる。
(小学館『デジタル大辞泉』)
「お控えください」と用いられる場合は、(2)の「自制や配慮をして、それをやめておく」という意味を指します。
つまり、「やめてください」や「配慮してください」というお願いを丁寧に伝える言葉です。
◇「ご遠慮ください」は「控えてください」「慎んでください」
「ご遠慮ください」は、名詞の「遠慮」に「ご~ください」を加えて丁寧にした表現です。
「遠慮」には、次のような意味があります。
遠慮(えんりょ)
(1)人に対して、言葉や行動を慎み控えること。
(2)辞退すること。また、ある場所から引き下がること。(3)遠い将来のことを思慮に入れて、考えをめぐらすこと。遠謀。
(4)江戸時代、武士や僧に科した刑罰の一。軽い謹慎刑で、自宅での籠居 (ろうきょ) を命じたもの。夜間のひそかな外出は黙認された。
(小学館『デジタル大辞泉』小学館)
「ご遠慮ください」